相続のトラブル事例1

本当によくありがちな相続におけるトラブル事例をご紹介します。

「相続人の1人が相続税を滞納した事例」

1.事例

 A氏は3人兄弟でした。すでに父はありません。昨年母親が亡くなり兄弟3人で相続をしました。相続した遺
 産には相続税の申告と納税が必要でしたので、A氏と弟はすでに納付期限までに申告と納付を済ませました。
 A氏の兄は相続した土地を売却して現金に換えて納税するということになっていました。しかし、数年後A氏
 に「連帯納付義務の通知」が届いたのです。兄が納付をしなかったためです。

2.結論

 相続した財産の納税を怠った場合、遺産を分けた他の相続人にも納税義務が発生しますので、この場合、通知
 を受け取ったA氏と弟は兄の分を支払わなければなりません。

 「連帯納付義務」とは1個の相続であれば、その相続により取得した財産の利益を限度として、他の相続人が
 納付すべき相続税についても、連帯して納付しなければならない義務のことです。

 支払った分は兄に請求をということになるのでしょうが、当然払っていないということはすでに兄には支払い
 能力がないという場合が多いです。

3.対策として

 相続税は現金による納付が基本です。上記のようにすぐに払えない場合には「延納」を利用を考えるべきです。
 ただし利子税が増えますが。

 


相続税対策新着

相続税対策 事業承継について
相続には個人的相続と事業承継があります。 それぞれ別のように見えますが、事業者の場合、後継者の設定と承継をしなければなりませんし、同時に個人的(将来の被相続人)なる資産と事業が
相続税と遺産
相続税対策 自社株譲渡の活用
相続対策における、株式譲渡という課題があります。 株式には、身内で細々やっている事業経営もあれば、投資目的で上場株式を取得している場合もあります。 会社法人が、投資株式という資
法定相続人
その他 生前贈与と生命保険
相続と生前贈与の関係は、相続対策として有効ですが、生命保険と組み合わせることも可能です。 相続財産の総額に控除額を差し引き相続税が課せられるという計算式ですから、生前贈与は年間

士業新着

東京都 山口公認会計士税理士事務所
コミュニケーション良く業務を進めて参ります。
神奈川県 松山真美税理士事務所
当事務所では「ご相談ルーム」を設け、相続税・贈与税に関するご相談を60分2回まで無料でお受けしております。どんな小さなことでも、安心してじっくりご相談下さい。
京都府 徳山智子税理士事務所
平成6年京都伏見の地に開業し、お客様とともに成長してまいりました。 会社設立から事業成長段階に応じて、また相続・事業承継など、それぞれの状況に最善なサポートをさせていただきます
東京都 税理士塩田誠朗事務所
吉祥寺駅徒歩4分の場所にある税理士事務所です。 中小企業から東証1部上場会社まで、幅広い規模・業種の税務顧問をさせて頂いた経験をもとに、会計支援や税務支援を行っています。 初回