
相続のトラブル事例2
本当によくありがちな相続におけるトラブル事例をご紹介します。
「相続の均等分割に納得がいかない事例」
1.事例
A氏は長男のため、高齢の父が寝たきりになってしまったからは実家に同居して介護に努めてきました。日中
は仕事のため動きのとれないA氏に代わって、毎日の介護にあたってきたのはA氏の妻でした。数年後A氏の
父は亡くなりました。
その後、それまでほとんど実家に顔を出さなかったA氏の弟と妹が相続に関しては3人で均等に分割すべきだ
と主張してきました。
A氏にしてみれば、自分の妻がさんざん介護で苦労したので、自分の配分と合わせて妻の貢献分をより多く配
分されるべきではないかと思っています。
A氏は他の2人より多く相続することはできないのでしょうか。
2.結論
貢献した分を多く相続できる制度に「寄与分」というものがありますが、この適用を受けることができるのは
相続人でしかないため、A氏の妻は相続人ではないことから「寄与分」も受けることができません。
「寄与分」とは被相続人(死亡した人)の財産の維持、または増加について特別な寄与(役に立ったり、貢献
したりすること)をした者には相続分以上の財産を取得させる制度のことです。
介護をしていたA氏の妻は、相続人にはならないのでそもそも貢献した分を多く相続できる寄与分がありませ
ん。
3.対策として
(1)遺産分割協議において、A氏自身の相続分を多くするなどの考慮をしてもらいます。
(2)被相続人の遺言書に妻への配分について記載しておいてもらうことにより、事前にトラブル防止につと
めるようにすることです。
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